index > novel > 時人の鐘 > 4章 『時はたそがれ/2』
夕暮れの街。 街道には人通りも多く、その誰もが予言者に目を向けてきた。 予言者様だとさざめき合い、隠れて指を差し、目が合えば貼り付けたような微笑みを向け、小さく頭を下げる。すれ違う人々は、揃って同じ反応を見せた。そこに見えるのは敬いと、かすかな恐れ。予言者。未来を知るもの。畏敬の念に値する、その神秘の力。 悠灯はそんな人々には、目も向けない。彼にとっては注がれるその視線は、常に自分の身に浴びてきたものだ。悠灯はこの世界に生れ落ちたその時から、予言者というものだった。だからそう扱われるのが、当然だった。最も予言者本人は、その当然のことが気に入らないようではあるが。口をかたく引き結んで、愛想笑いを向けてくる人々にもただ不機嫌そうな、憮然とした態度を崩さない悠灯。ただでさえ目立つその夕焼け色の髪の主は、真白の儀式着のせいで、余計に人目を引いた。空夜は足早に街道を歩くその背中を追う。悠灯は人通りの多い場所を早く抜けたいのだろう。だからいつものように並んで会話することもなく、ただ導くように少し先を歩く友人の後を歩く。 夕暮れの街。茜色に染まる友人の背中を見て、空夜はふと、思い出す。 教会で感じた、あの錯覚。霞むように見えた、まるで幻のように見えた予言者。その像を思い出して、空夜はもう一度、友人を見る。何も、変わりはない。 (――気のせい、だったのか) それを確信できたわけではない。ただ、そうであればいいと思い、空夜は考えるのを止めた。 教会の周辺が最も人通りが多い。そこから離れれば離れるほど、建物も人も少なくなる。あとは城まで、真っ直ぐに街道が伸びている。視線を感じなくなって落ち着いたのか、前を歩いていた友人が振り返った。 「なにを考えていた?」 空夜を見て、悠灯はそう笑う。悪戯が成功した子どものような、楽しそうなその顔を見ていると、何もかもが見透かされているのだろうな、という気にさせられる。かと言って正直に、考え事を打ち明けるわけにもいかない。 なんでもない、と返して、空夜は別のことを尋ねてみる。 「……時人がどこにいるか、分かるか?」 答えてくれるのを期待していたわけではないが、意外なことに、悠灯は問われるままに頷いた。 「もう、城に戻っているよ。きみと入れ違いになったようだな」 「そうか」 その答えに安心して、ひとつ息を吐く。 その空夜の反応が面白くなかったのか、む、と悠灯は不機嫌そうに眉を寄せた。 「あの子どもはきっと、気が楽になったんだろうな。きみに言えなかったことを言えた。それで、遊びまわる余裕ができたんだろう」 その口調は皮肉気だ。銀時計を奪ったことといい、悠灯はやはり時人に良い感情を抱いていない。 今なら、この友人の気持ちも分からないではないが。彼はずっと知っていたのだ。 良からぬ物事を連れてくる凶星。 悠灯は時人のことを、そう称していた。金花王子の死、そして、空夜が時計を巻き戻す役割を任されることは、予言者にとって時人がこの街を訪れた時点で確定した未来なのだろう。時人自身に罪はない。それは悠灯にも分かっていることだろうと思う。けれども、それでも苛立ちをあの子どもに向けてしまう友人の気持ちは、理解できないでもなかった。そう思って、何も言わないでいると、予言者は不満そうに続けてくる。 「だいたいきみは甘いぞ、空夜」 あの子どもは「時人」なんだから、そう勝手に出歩かせたりしたら危険じゃないか、と、その身を思いやっての忠告というよりは、単なる八つ当たりのように予言者は説教してくる。 「危険なのか」 「――そういう可能性もあるって話だ。まぁこの街には、そんな馬鹿はいないだろうけれどね。世界を続かせる『時人』に危害を加えるような奴がいるとしたら、ぼくか琥珀くらいのものだろうな」 「……おまえは分かるが、琥珀も? あいつは『時人』の手伝いをする側だろう」 「分かってないな、きみは。考えようによっては、ぼくなんか比べようもないほどあいつは危ない位置にいるぞ。あの男は死ねない。どれだけ世界が続いたところで、あいつは死ぬことはできないんだ。たとえあいつ自身がそれを願っていたとしても。それならいっそのこと」 「……『時人』がいなくなれば、世界の時間は尽きる、か」 あまり楽しい想像ではないな、と空夜が付け加えると、悠灯は笑った。 「そういうこと。世界が止まれば、あいつだって止まることができるからね」 だから、きみは少し甘いよ、と、友人は続ける。確かにそうなのかもしれない。悠灯の言う通りなのかもしれない。が。 「いくらおまえでも、そんなことになりそうだったら、先に手を打つだろう」 それに琥珀があの時人に何か、危害を加えるようなことは想像できなかった。 言われて悠灯は、納得のいかない様子で首を傾げる。 「そうかな。……そうかな?」 「おまえは確かに、少し意地の悪いところがある。時人をあまり好きになれないのも、分かる。けれども、そんなことになりそうでも放っておけるような奴じゃないことは、おれが知ってる。だから、そうだな。おれは琥珀がそんなことをしそうにないとも思うけれど、それ以上におまえを信用しているんだろうな」 空夜のその言葉に、悠灯は呆気に取られたように目を丸くしていた。しばらく言葉を失っていたらしいその沈黙のあとで、彼は吹き出す。 「きみは、ほんとうに可笑しなことを言うな、空夜!」 空夜としては特に、笑わせるようなことを言った覚えはない。だが、悠灯にそう言われるのも慣れていた。何がそんなに面白かったのかは、追求しなかった。友人もそれについて説明するつもりはないようで、ただ笑うだけだった。 夕焼けに染められる石畳を、並んで歩く。 装束の長い裾を邪魔そうに払いながら、悠灯は笑いを抑えるように、違う話題を口にした。 「それにしても、あの子どもには呆れるな。いくら山奥から出てきたとはいえ、こんなに分かりやすい街で迷子になるなんて」 それは時人のことだろう。空夜がこうして時人を探して回るのが初めてではない。以前にも悠灯はそれと同じ言葉を口にした。そしてその度に、呆れながらも一緒に捜索に加わってくれた。だから空夜は、悠灯のその言葉にも、声音が語るほど悪意を感じられない。幸いなことに、今回は、あの少年は迷うこともなく無事に城に帰り着いていると、予言者はそう教えてくれた。山奥から出てきた子ども。時計を巻き戻し、世界の時間を繋げる、それだけのために育てられ、生まれた故郷から見知らぬ街まで送り出された子ども。 「……時人は、時計を巻き戻したその後、どうするんだろうか」 「さあね。生まれた郷に帰るんじゃないの?」 琥珀や時人自身の話を聞くところによると、これまでの「時人」は皆、時計を巻き戻すと同時に、この世界から姿を消しているのだという。誰一人、郷には戻ってはいない。それならば、少年の生まれ故郷の者たちは、今回の「時人」もまた、そういう運命を辿ると分かっていて、あの子どもを送り出したのだろうか。しかしあの銀の瞳の子どもは、今度の「時人」は、その力の一環を欠いている。それを知ったときに、周囲の大人たちは口を揃えて空夜を罵った、と少年は言っていた。だとしたら、郷の者たちは、時人がこの世界からは消えずにいられることもまた、知っているのかもしれない。大切な役目を果たした英雄だとして、少年の帰りを待っているのかもしれない。が。 「郷に帰ると言っても、果たしてそれで、時人は幸せなんだろうか。おれには、あの連中は時計を巻き戻す、その目的のためだけにあいつを扱ってきたように思える。その役目を終えた時人も、それまでと同じように優しくして貰えるんだろうか。……どうなのかな」 「これまでの『時人』は、時計を巻き戻すと同時に居なくなってるしね。さあ、どうなるんだろう。ぼくにも分からないよ」 興味のない様子で、悠灯。未来を知っているはずの予言者は、それについて教えるつもりはないぞ、と言外に告げていた。夕暮れの光を受けて、その茜色の瞳がかすかに揺れたのを見る。 (「……約束しましょう、王子」) 空夜は友人のそんな眼を知っていた。 (「約束を、しましょう」) それは予言者が、そう口にしていた時に見せたのと、同じ眼だ。 ぼくにも分からないよ、と、悠灯はもう一度繰り返した。それはいつもの、嘘のはずだ。知っていることを知らないと言い張る、予言者の嘘のはずだ。悠灯が嘘を言うのは、いつものことのはずなのに。空夜は思う。どうして、そんなに寂しそうに響いて聞こえるのだろうか。 「悠灯」 得体の知れない不安のようなものが、再びまとわり付く。霞む友人の姿。茜に溶ける予言者の背中。まるで幻のように、霞む友人の姿。思わず、空夜はその名前を呼んだ。 なに、と悠灯は振り向いた。落陽と同じ色合いに染め上げられたその顔は、消えそうでも霞んでもいない。いつもの友人だった。呼び止められた彼は、心を見透かしたような笑みを浮かべて、空夜を見ている。それは、いつもの友人だった。その表情に、空夜は言葉に迷う。何かを言わなくてはならない気分になりながらも、それを口にしてはいけないような気がした。告げるべき何か、尋ねるべき何かが確実にあるのに、それは、空夜の身の内にある言葉の中でも、最も悠灯に向けてはならないもののような気がして、こちらを見てくる友人の表情を見返しながらも、何も言えなくなる。 それは口にしてはならないことのように思えた。言うべきことはまだ、他にもある。空夜はこちらの言葉を待っているらしい悠灯に、別のことを切り出した。 「……時人を」 時計を巻き戻したこれまでの「時人」は皆、この世界からいなくなる。鐘の音だけを残して、その存在は掻き消える。あの少年はきっと、これまでもずっとそのことに縛られてきた。そしておそらく、これからも。たとえ空夜が「時人」として時計を巻き戻し、世界に新しい時間を与えられたとしても、銀色の子どもはずっと、それを何よりも重い罪だと思い続けて生きることになるのだろう。それはとても悲しいことに思えた。友達ひとり作る間も与えられず、ただ「時人」として育てられた子ども。望んだわけもなく、偶然にその星のもとに生まれた子ども。それでも懸命に、自分の役割を果たそうと、涙も弱音も押し殺して耐えてきた子ども。空夜は時計を巻き戻す。時人がその役目を、最後まで全うできるように、それを手伝う。時人はもう、十分なほど辛い目にあってきた。だから全てを終えたその後はせめて、幸せに笑っていて欲しいと思った。 「悠灯。おれがいなくなったら、時人のことを頼む」 それは心からの願いだった。たとえ自分ひとりが、この世界からいなくなったところで構わない。全ての人々の幸福を願うわけではない。ただ時人や、自分の大切だと思うものたちが幸せであるのなら、それで構わなかった。そう思っていた。 だがその友人は、空夜の言葉を聞いて、表情から笑顔を消した。不機嫌そうな声で、返してくる。 「……頼む相手が、間違ってるよ」 そんなのは琥珀に頼めばいいんだ、と悠灯は小馬鹿にしたような声で言う。 彼の返答は予想できていた。確かに、それは神父に頼むべきことなのだろう。「時人」を見守り続けるあの男ならば、そして永劫にこの世界に存在し続けるあの男ならば、きっと快く空夜のその頼みも引き受けてくれるだろうとは思う。 「琥珀はきっと、おれが頼まなくても、そうしてくれると思う。だから、おまえには頼んでおく。 ――悠灯。おれがいなくなったら、時人のことを頼む。仲良くしろとまでは言わない。けれど、出来るだけ、優しくしてやってくれ」 「いやだ」 予言者は鋭く拒絶する。その声は怒りを含んでいた。 「嫌だ、聞かない。絶対にそんな頼み聞くもんか。だいたい空夜、ぼくが言ったことの何を聞いていたんだ。言ったじゃないか、きみは」 真っ直ぐに向けてくる茜色の瞳が、空夜を睨む。 「――きみはこの世界から消えない。時計を止めて、またきみは、ぼくのところに帰ってくるんだ。折角の予言を、きみはもう忘れたのか!」 「忘れたわけじゃない。それはちゃんと覚えている。……それでも、おまえがそう言ってくれても、おれがそう頼むのは、間違っているか」 「間違ってる。間違ってるよ。言っただろう。ぼくより先に、きみの存在が消えることはない。……そういうことだ!」 悠灯は珍しく、言葉を投げつけるように声を荒らげる。 それは以前、予言者が空夜に告げた未来だ。空夜がこの世界から消えることはないと、悠灯はそう言った。それを忘れたわけではない。忘れてはいない。ただ、空夜は知っていた。予言者は嘘をつく。 (「約束をしましょう、王子」) 予言者は、嘘をつく。 (「ぼくは知っているのです。あなたに未来があることを」) それは、この世界でただひとり、予言者にしか与えることのできない優しさの灯だ。 悪意からではなく、そっと差し伸べる手で光を灯すために、彼は嘘をつく。 空夜が何を考えているかを見抜くように、悠灯はそれまでの表情を崩して、静かに微笑んだ。 「いい、何度だって言うからね。きみは消えない。きみはいなくならないんだ」 「分かったよ」 「納得してないだろ」 「いや、そういうことにしておこう」 「この、分からず屋」 「お互い様だ」 街道は街を外れても真っ直ぐに伸び、そのまま城の敷地へと続いている。城門の兵士が悠灯に敬礼をした。それに視線すら向けることなく、予言者はいつものように正門ではなく、兵舎の方向に向かう。煉瓦のその建物の周囲は閑散としている。だから悠灯はいつだって、ここを通って城に出入りするのだ。それはもうずっと昔、彼が子どもの頃からのことだった。初めて彼に連れられて、ここから城に入った日のことも覚えている。もうずっと、昔の話だ。 お互い様だ、と呟いた空夜に、悠灯は、聞き分けのない子どもをなだめるような目を向けてくる。 「これはほんとうの話だよ、空夜」 そう告げる予言者の笑顔。 (「約束を、しましょう」) それはあの時、金花王子に向けていたものと、同じ笑顔だった。 「空夜。これはほんとうの話だ。いなくなるのはきみじゃない、ぼくなんだ」 「……悠灯?」 その言葉には、どうしても無視できないものがあった。それを聞いた瞬間、またあの日見たものを思い出す。霞む友人の姿。手を伸ばせば擦り抜けそうな、黄昏の幻。 そうだ、ずっと彼は気になることを言っていた。空夜がいなくなることはないと、悠灯は言っていた。消えることはないと。ぼくより先に消えることはない、と、そう言い続けていた。 告げるべき何か、尋ねるべき何かがあると、ずっとそんな気がしていた。だがそれを口にするのを避けようとしていた。その何かの正体を、知らずに済むものなら知らないままでいたいと、そう思っていた。 悠灯は笑顔のまま、じゃあここで、と、小さく片手を上げる。 「時人はきみの部屋に来るだろう。だから探さずに休んでいればいいよ。ぼくは陛下のところに行かなくちゃならない。……また後で、会おう」 「おい、待て。どういうことだ」 それは知らずに済むのなら、知らないままでいたいことなのかもしれない。だから悠灯自身も、そんな言い方しかしないのかもしれない。そう思う部分が無いわけではなかった。 それでも、予言者をそのまま行かせるのは躊躇われた。 呼び止めた空夜に、だからきみが消えることはないと言っているだろう、と、悠灯は何度目かになるその言葉を繰り返した。 聞きたいのはそのことではない。空夜が消えても消えなくても、そんなことが聞きたいのではない。 それを見透かしたのだろう。悠灯は呆れたようにひとつ息を吐いた。 「そんなに信じられないのなら、言ってやる。もっとはっきりとこの予言者が言ってやる。いいか空夜、これは未来の話だ。避けることも叶わない、それに向かうことしか選べない未来の話だ」 淀みなく、謳いあげるように、悠灯は言葉を紡ぐ。未来を告げるその口調は、誇らしげというよりはどこか憎らしげだった。 「きみが時計を巻き戻した、その後の話だ。そうだな、その直後かな、もしかしたら同じ頃かもしれないけれど。きみは時計を巻き戻す。世界には新しい時間が流れるだろう。そしてその、新しい時間が流れ始める頃に」 悠灯はそこで、一旦言葉を切った。 沈んでいく陽の光。その色ととてもよく似ている彼の茜色の瞳が、空夜を見る。 空夜の視線をとらえて、悠灯は淡く微笑んだ。夕焼け色の色彩の中、溶けゆくように淡く、彼はただ静かに微笑んだ。その、夕焼けに染められた笑みを、浮かべたまま。 ただひとつの予言を残して、悠灯は空夜に背を向けた。 「ぼくは死ぬぞ」 それから夕焼け色のその少年は、毎日のように尋ねてくるようになった。 相手のことは、悠灯、というその名前しか知らなかった。 それでも彼は、いつの間にか隣に来ていて、それがとても、嬉しかった。 その少年が隣にいるのは、当たり前のことになっていた。 それがとても、嬉しいことだと思っていた。 いつだったか、彼が、こんなことを口にした日があった。 「みんな、嫌いだ」 世界を呪うようなその声。 彼がどういう気持ちでそう言ったのか、それは分からなかった。 誰にでもそう思うことはある、と、そう感じたような、そんな記憶がある。 「ぼくはきみ以外のものは、みんな嫌いだ」 そんなことは言ってはいけない、と、そう諭したような気がする。 何も知らなかったから、ただ、そう言ったような、そんな記憶がある。 どんな人間の考えも尊重されるべきで、どんな考えも無視されてはいけない。 そう思っていた。 誰も、すべてに無視され、嫌われる存在であってはならないと思っていた。 自分を嫌いだという人の気持ちも、ひとつの意思だとして受け止めようと、そう考えていた。 そう口にすると、彼は納得のいかない様子で、こう反論してきた。 「ぼく以外の人間が、みんなきみを嫌いでも?」 おまえが嫌いでないならそれでいい、と答えると、彼は驚いたようだった。 変なの、と言いながらも、彼は嬉しそうな顔をしていたような気がする。 きみはおかしな奴だな、と言う彼は、とても嬉しそうな顔をしていたような気がする。 すべての人間が嫌いなどと、そんなことは言ってはいけない、と、そう諭した。 何も知らなかったから、ただ、そう言った。 理由があるとすれば、すべての人間を嫌う理由を、彼は確かに持っていたのに。 それを聞いたのは、おそらく、あの神父からだっただろうと思う。 あの茜色の瞳の少年が、特別なものであると。 生まれながらに、世界のすべてを知り尽くしたものだと。 はじめて友達になったその少年は、自分以外の全ての人間から、その名前ではなく、こう呼ばれていた。悠灯、という名前をもって呼ばれることは、滅多になく。 ただ、予言者、と呼ばれていた。
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