登場人物紹介


  御 供 物 等  主人公と蝶
 
  牧丘 コウ
  
まきおか こう
 高校生。幼い頃に両親を亡くし、血の繋がりのない現在の祖母に育てられる。
 感情の起伏が極端に少なく、人と触れ合うことを苦手に思い続けてきたが、
 捧と出逢い、激しい情動に心身を支配されるようになる。
   
   
ささぐ
 花羽家に軟禁されている、最後の『蝶』。
 『蝶』であることを己の存在意義として享受し、『狩り』を宿めとして静かに受け入れている。
 寡黙で、あまり感情を表には出さないが、コウにだけは心を開き、笑顔を見せる。


  花 羽  白い蝶を狩る一族
 
   花羽 未月
  
はなばね みつき
 花羽家次期当主。クラスは違うが、コウと同じ学校に通う高校生。
 18の誕生日に、『蝶狩り』の儀式とともに家を継ぐことが決められている。
       円
      
まどか
 未月の姉。常軌を逸した言動が多く見られるため、当主である母親から
 行動を制限され、監視されている。弟である未月を強く憎む。
      喜美香
      
きみか
 未月の母。花羽家現当主。
 儀式と一族に誇りを持ち、対立する雨夜家の家風を嫌う。
 

   
雨 夜  黒い蝶を狩る一族
 
   雨夜 甚
  
あまや じん 
 雨夜家の当主。一族の存続や、血を後世に繋ぐことにはあまり関心を持たず、
 すべての物事を、己の興味の赴くまま動かすことを好む。
      鞠花
      
まりか
 甚のひとり娘。天真爛漫で人懐っこい。無邪気に父を慕う。
      繭花
      
まゆか
 甚の妹。故人。


  檻 之 外  その他
 
  八木 貴人
 
  やぎ たかと 
 コウの家の下宿人。元刑事。コウのことを弟のように思い、気に掛けている。
  清川 縁示
  
きよかわ えんじ 
 未月のクラスメイト。コウに強い執着心を持っている。
    ヒカリ  『蜘蛛』と呼ばれる男。派手な風貌、飄々とした態度で、コウの行く先々に顔を見せる。
 花羽・雨夜、両家に出入りするが、どちらの味方でもない。
  牧丘 澄子
  
まきおか すみこ
 コウの祖母。 海外に住む実の息子家族に会いに、しばらく家を離れている。




かれてふるのはかれのはね  /  トルタンタタ